大日本印刷(DNP)は、物流用の自動搬送ロボットなどの高精度制御向けに、角度±1度以下の精度でセンシングできる「DXマーカ」を開発しました。
このマーカーは、自動搬送ロボットで荷物を運ぶ場合に、荷物位置の認識や、ロボットのいる場所を確認したりするためのもの。
既存の紙製マーカでは、紙の収縮、印刷の凹凸や位置精度が低く、また汚損が生じやすいという課題がありました。そこでDNPは、産業技術総合研究所(産総研)が開発した高精度マーカの位置検出精度を維持しつつ、リーグソリューションズによる新たなデザインに基づき、高精度で耐久力があり安価な「DXマーカ」を開発。DXマーカは、液晶ディスプレイのカラーフィルタでも実績のあるフォトリソグラフィ技術を活用して、ガラス基板上に±数μmの精度でパターニングしています。
DXマーカは、厚さ0.7mm、外形が1辺40mmと80mmのガラス基板で、パレットや倉庫の棚、建物のドアやコーナーの柱などの場所や、自動搬送機器、ロボット、ドローンなど無人移動体に装着し、建物や無人移動体の本体に装着されたカメラでマーカを読み取って位置を高精度に位置を検出することができます。
また、このマーカには、マーカを装着した場所や無人移動体を特定できるIDデータも一緒に埋め込まれており、これらの情報は、カメラ1台と専用ソフトウエアで読み取ることが可能なため、低コストでモノの動きをデータ化し、管理・解析することが可能となります。
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スマートファクトリー向け物流業務を自動化する高精度位置検出マーク「DXマーカ」を開発 | ニュース | DNP 大日本印刷
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