2021年1月7日、ASPINA(シナノケンシ)は、把持力を既存モデルの約10倍に強めた50Nモデルの電動3爪ロボットハンドARH350Aを発表しました。
ASPINA 電動ロボットハンド「ARH350A」の特長- 異形物や柔らかいものの把持
ステッピングモータを用いたサーボシステムを持つため、柔・硬に合わせて把持力が調整可能なだけでなく、動作速度や開閉位置等も制御可能。さらに、大きなストローク(最大開口径)を活かして、把持する対象物の形質やサイズに合わせて、最適の動作パターンを選ぶことができます。また、コンパクトな外径のため、ロボット動作の自由度を広げます。
ARH350Aでは、把持力50N、最大つかみ把持重量3,000g、最大つまみ把持重量500gを実現。精密把持モデルARH305Aの10倍の把持力です。また、ストローク(最大開口径)もARH305Aより大きくなりました。停電等の場合も、ブレーキ機能によって対象物(ワーク)を機械的に保持します。 - 中空構造による付加価値提案
ロボットハンドの中央部が中空構造となっているため、カメラによってワークを常に視界にとらえる、ライトによる外部ビジョンシステムのサポート、エアーによる把持力向上や簡易エアブローの役割など、ユーザーへの提案に多くの可能性を持っています。
ARH350Aでは、重量対応に加えて、既存機種と同様に、中空部分からのエアー吸着、ライトやカメラ、レーザーなどとの組み合わせで、対象物(ワーク)や作業内容に可能性を広げることができます。 - モータ・コントローラの一体化と交換可能な爪
モータ・コントローラの一体化によって小型化するだけでなく、3爪を交換できる構造になっています。爪はユーザーが用途にあったものを準備するケースが多いですが、さまざまなシチュエーションでの使用を検討できるよう、爪の交換が容易になっています。
ARH350Aでは、お客様が対象物(ワーク)や作業内容に合わせた爪や周辺オプションを作成して、自由に爪の取り換えや周辺オプションの脱着が可能です。別売りアタッチメントにより各社ロボットにも対応可能。
ARH350Aのおもな仕様
最大開口径(標準爪) φ143㎜
把持力 50N
最大つかみ把持重量 3,000g
最大つまみ把持重量 500g
開閉速度(最大ストローク時) 0.8~10sec
最大フィンガ長 100㎜
サイズ φ60×155㎜
重量 640g
ワーク別バリエーション例
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