前回の記事では、Visual Studio Code(VS Code)にArduino用機能拡張をインストールしました。
今回は、Arduino用機能拡張を使って既存のスケッチのデバッグをしてみます。

■Arduinoのスケッチをそのまま開く

まずは、すでにArduino IDEで作成済みのスケッチをVS Codeで開きます。
[ファイル]メニューの[フォルダーを開く]をクリックし、Arduinoのスケッチが保存されているフォルダを選択します。
表示された画面は
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さすが、Arduino IDEとは雰囲気が違いますね。
右横にスケッチ全体のミニマップが表示されています。ミニマップの任意の位置をクリックすると、その場所に画面が切り替わるのが便利です。

■コードのアウトライン表示で見やすく
さて、スケッチを見てみることにします。スケッチが長くなってくると、デバッグに関係のないコードが増えて全体が見通しにくくなりますね。そんなときに便利なのが、コードのアウトライン表示です。つまり、コードの領域を折りたたむことができます。
コードの先頭にある[-]をクリックすると、その領域が先頭1行を残して折りたたまれます。併せて、先頭にあるマークも[+]に変わります。
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■IntelliSenseで入力も楽。シリアルモニタも問題なし
コードを修正すると、IntelliSenseが働きます。怪しげな項目を表示したりすることもありますが、Arduino IDEよりは入力が楽に済みます。
独自のシリアルモニタも搭載されているので、デバッグ環境として問題なし。
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■Arduino関連の設定を変更
ArduinoのCOMポートやボードの設定をするときは、[F1]キーをクリックし、表示されたコマンドのリストから項目を選んで操作を行います。
たとえば、Ardunioにスケッチを買い込むときは[Arduino:Uploard]、ボードをUnoからPro Miniに切り替えるときは[Arduino:Change Board Type]を選びます。
画面右下に書かれたボード名やCOM番号をクリックして設定を変更することもできます。
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■VS Codeでスケッチを開くと
既存のスケッチをVS Codeで開くと、そのスケッチのあるフォルダに[.vscode]というフォルダが生成されます。
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まだ全体を把握していませんが、全体的には好印象。
なにより、Arduinoへの書き込みエラーが減っているのが良いです。


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