オキサロール軟こう

3月25日、中外製薬が後発医薬品(ジェネリック)メーカーなど4社を特許侵害として訴えた訴訟の控訴審判決がありました。知的財産高裁は「製品の本質的な部分に違いはない」として、特許侵害を認めて販売の差止めを命じた東京地裁判決を支持し、後発医薬品メーカー側の控訴を棄却しました。
 
問題となったのは、乾癬(かんせん)治療薬「オキサロール軟こう」。2013年2月、後発薬を販売した岩城製薬、高田製薬、およびポーラファルマと原料を供給したDKSHジャパンに対して、中外製薬は有効成分「マキサカルシトール」の製法特許を侵害しているとして提訴していました。
中外製薬のオキサロール軟こうは、有効成分に関する特許の期限は切れていましたが、製法の特許は期限が切れていませんでした。訴訟では、この製法に関する特許侵害の有無が争われたことになります。


と、ニュースはここまで。

訴訟というと、当社の持つ特許に対して無効審判の請求を起こされたことを思い出します。
当社が原告として類似製品を製造・販売する企業に対して訴訟を進めている中でしたので、被告は訴訟の元となった特許自体を無効にしたかったわけです。
裁判_H100
何度か書面での審理をした後、平成23年3月3日 午後2時00分、特許庁で口頭審理が行われました。
口頭審理のだいたいの流れが 
  1. 宣誓
    3名の審判官らが目の前にいる中、まずは証人として宣誓をします。宣誓書には「良心に従って、真実を述べ、何事も隠さず~」などと書かれており、これを読むときはガチガチに緊張しました。虚偽の陳述を行った場合の法律上の制裁を告げられると、まるで犯罪者気分。

  2. 口頭審理
    はじまってしまえば、あとは技術的な話です。
    そこは得意分野のはずなのですが、特許に関する審理って独特の言い回しがあって理解しづらいんですよ。間違った答えはできないので「質問が理解できない」と伝えると、審判官は丁寧に質問をしなおしてくれました。
    審判官によって反応が違うのが気になります。ぜんぜん反応しない人、軽くうなずく人、そしてこちらをあまり見ない人。まぁ、個性なのでしょう。軽くうなずく審判官の目をしっかり見て、ていねいに質問に答えました。

  3. 終わりに
    口頭審理の終わりに審判官が「何か言いたいことは?」といったとき、当社が目視検査支援機の開発をしたときの思いを話しました。そして、特許が有効であると信じているということも。
それから20日後の3月23日、当社の特許は有効であるとの審決を受けました。
振り返ってみると、ほんとにすごい経験をしたと思います。同じ経験は二度としたくありませんが。

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