ソニーとプロフェシーは、業界最小となる画素サイズ4.86μmで業界最高124dB以上のHDR特性を実現する積層型イベントベースビジョンセンサを共同開発しました。
積層型イベントベースビジョンセンサは、各画素の輝度変化を非同期で検出し、変化したデータのみを座標および時間の情報と組み合わせて出力するため、高効率で高速、低遅延なデータ出力が可能。
今回開発したビジョンセンサは、両社が持つ以下の技術を組み合わせることにより、低消費電力で小型ながら高解像度で高速、高時間分解能を実現しました。
- ソニー
Cu-Cu接続を用いた積層型CMOSイメージセンサの小型、低照度での高感度などの技術 - プロフェシー
Metavisionの高時間分解能、高出力のデータ読み出しなどのイベントベース方式のビジョンセンシング技術
従来のビジョンセンサでのフレームベース方式ではフレームレートに応じて一定の間隔で全体の画像を出力するのに対し、新規開発したビジョンセンサでは、イベントベース方式を採用。イベントベース方式では行方向調停回路を用いて非同期で画素データを選択。時間情報を1μ秒単位の精度で輝度変化が起こった画素アドレスに付加することで、高時間分解能でのイベントデータ読み出しを確保。さらに、イベントごとに輝度変化の両極性、時間、座標のデータ(x/y)を効率的に圧縮することで、1.066Geps※5の高出力イベントレートを達成しました。
この製品は、幅広い環境、状況下での素早い動体の検出など、さまざまなマシンビジョン用途に適しています。
撮像画像例1
- ※夜間に撮像
撮像画像例2
- ※夜間に撮像
関連リンク
Sony Japan | ニュースリリース | 業界最小画素、業界最高HDR特性の積層型イベントベースビジョンセンサーを開発
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