ものづくりの現場にロボット導入が進んでいます。一部では、ロボット導入によって人間が仕事を失うことを懸念する意見もあります。
とはいえ、今でも人間の労働者はロボットにくらべて柔軟性があり、 ものづくりを支える存在であることに間違いはありません。

THE WALL STREET JOURNALの記事「工場労働者をロボ工員にする最新ツール」では、ハイテク技術によって労働者の能力を向上させた事例が紹介されています。

拡張現実(AR)ヘルメット
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出典:DAQRI

ロサンゼルスに拠点を置く新興企業ダクリはAR機能が付いたヘルメットを製造しています。必要なところに注意を集中させたまま、労働者の視野に修理指導書などを重ねて映し出すことができます。
ドイツの総合電機大手シーメンス、米航空機大手ボーイングの労働者がすでに着用しているそうです。


ロボ・グローブ
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出典:NASA

ロボ・グローブは、着用者に4.5~6.8キロの握力を増強することで負傷を軽減します。
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は自動車のドアにガラスをはめたり、コネクタをケーブルに接続したりする人など、重量物をあつかう工員たちのためにロボ・グローブを導入してきました。


パワー・サム
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出典:BMW GROUP

パワー・サムは、親指の力を増強し酷使から保護してくれます。
BMWの車両組立工場の試験プロジェクトでは、親指の酷使から保護するために工員たちにパワー・サムを着用させています。パワー・サムは工員の手にフィットするように3Dプリンタで製造されています。


外骨格
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出典:AUDI

アウディは、長時間におよぶ前かがみ姿勢から生じる脊椎骨の損傷を予防するために、工員にチェアレス・チェア(椅子のない椅子)を提供する外骨格を試しています。
アルミとカーボンファイバー製の外骨格は、装着者がボタンを押すと外骨格が座っている姿勢になり、工員は人間工学的に好ましい姿勢で支えられます。


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