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2016年6月18日放送のTV番組「ジョブチューン」で、味の素の冷凍餃子のヒミツをぶっちゃけてました。

味の素の餃子は1972年に発売。2003年以降、すべての家庭用冷凍食品の中で売上げ1位を13年連続。つまり、日本で一番売れている冷凍食品なのです。
2012年、油と水なしで焼ける羽根つき餃子を実現し、爆発的な大ヒットをしました。
ほかにも品質やトレーサビリティ管理に関するヒミツまで紹介してました。

その中でも興味を持ったのは、特許のはなし。
この水なし油なしで焼ける餃子の特許、他社はすり抜けて真似しているそう。敵ながらアッパレ、いいものはパクられるという感想のようです。

特許を取得するということは、「技術を公開する」ということです。
出願した日から1年6カ月を経過すると、特許出願の内容が公開公報によって公開されます。公開された出願内容を参考にして、競合他社がすり抜け方を考えたりするわけです。

そのようなデメリットを回避するため、自社技術をブラックボックス化するという戦略もあります。
特許として出願するかブラックボックス化するか、そのあたりは事業戦略に合わせて使い分けをする必要があると思います。
判断材料はいっぱいありますが、その例は

 リバースエンジニアリングできるか否か
 他社がその技術を実現できるか否か
アイデア_H100

目視検査支援機Neoviewの基本構造については、迷わず特許出願をしました。ハードウェアは1台購入されれば、リバースエンジニアリングですぐにコピーできちゃいますから。だったら特許を取得して安心してビジネスができるようにしようと考えたわけです。

また、インライン機で評判のよい「マルチコントロール」という機能も特許を取得済みです。この機能は高度なソフトウェアで実現されているため、他社は易々と実現することはできません。だから、特許出願が公開されても問題ないと判断しました。
実際、他社でマルチコントロールと呼んでいる機能、Neoviewのそれとはまるで別物のようです。 「マルチコントロール」という単語に惑わされないようにご注意ください。

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好評です。インライン型目視検査支援機+マルチコントロール
 

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