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出典:DESIGNSPARK

受動電子部品を主に製造する太陽誘電。CD-Rなどのメディアのメーカーとしてご存知の方もいるでしょう。
太陽誘電が開発を進めている大容量積層セラミックコンデンサ(セラコン)に注目です。

太陽誘電は、2014年9月に世界初の静電容量470µFを実現し、さらに大容量化を進めて2016年度中に1000µF達成を目指 しています。
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出典:DESIGNSPARK
 
電子機器には多くのコンデンサが使われています。大容量が求められる用途では、アルミ電解コンデンサやタンタル電解コンデンサなどが使われてきました。しかし、これらは小型・低背化が困難で、リップル電流による自己発熱が大きいといった問題を抱えています。
それに対して、セラミックコンデンサにはのメリットがあります。
  • 低容量でも同等以上の高周波ノイズ除去性能が実現できる
  • リプル自己発熱が小さく耐熱性に優れている
  • 絶縁性/耐電圧性が高く、極性がないので逆電圧にも同等の耐圧を示す
産業機器などでは、1枚の基板に数百個もコンデンサを搭載した基板もあります。
1000μFのセラミックコンデンサがリリースされれば部品点数の削減が可能となり、基板サイズや部材原価も大幅に低減できることになります。
 
目視検査支援機Neoviewで見る基板の外観もかなりイメージが違ってくるかもしれません。


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